もうすぐ、土山マラソンの季節です。
今年は保健指導を受けたにもかかわらず、いちじるしく「ぽよん」になってしまったので申し込みませんでしたが
実は昨年は出場してました。
もちろんハーフの21キロのやつです
土山マラソンとの出会いは、市になってから、ボランティアスタッフで参加したのが始まりでした。
初めてのボランティアの年は、スペシャルドリンクの受付係をしてました。
スペシャルドリンクというのは、フルマラソンを走る選手が途中でエネルギーを補給するために自分のオリジナルのドリンクを用意するというやつです。
それを途中に3か所あるポイントの好きなところに登録するようになってます。
受付をしてると、コーラを3か所に登録する人(笑)、ハーフに出場するのに「27キロ地点に」と言ってくる人など、ゆかいな人がおられます。
そうして毎年ボランティアスタッフで参加してたのですが・・・
見てるだけでは飽き足らず、毎年走ってもどられる選手の方がとてもきらきらして、すがすがしく笑っておられたので、一度出てみた~いって思っていたところ
一おねが受験だったので願掛けにがんばってるところを見せるぜみたいな感じで出場しました。
土山の体育館を出発し、青土ダムの坂を上り鮎河の集落を折り返し戻ってくるといもので、高低差がきつく素人には過酷なコースです。
おっちゃんはなんでも格好から入るほうで、ワコールのスパッツ(イチローモデル)を履き、メッシュのシャツに雨降り用の薄いパーカーを着て出場
シューズはもちろんアシックス(オニツカタイガー)です。
無理をせずゆっくりマイペースで走り、青土ダムの心臓破りの坂を歩かずなんとかダムまで走りあがりました。
足の痛みはまだないが、少し胸が苦しい・・・
胸が張り詰めた感じで痛いような違和感を感じながら鮎河の折り返しポイント10キロ付近を通過、後半のゆるーい下りにさしかかりました。
このあたりで、徐々にひざが痛くなってきました。
14キロ地点ぐらいになると、もうほとんどスピードはなく、歩いているのか走っているのかわからない感じでしたが、相変わらず胸は苦しいような、張り詰めたような感じでとうとう歩き始めました。
行きに苦しかった青土ダムの坂も急な下りへと姿を変え、弱った足腰を容赦なく責めます。
もう走れなくなり、歩きながら坂を下り、再びゆるーい登り・・・
タイムアップの3時間まで刻々と時間がせまり、少し走るとつってしまう足をだましだまし休めながらひたすらゴールを目指し
歩く
歩く
走る・・・
つる
みたいな繰り返しで、最後の2キロを気力を振り絞り歩きました。
このままでは、おねーちゃんの願掛けにケチをつけてしまう・・・
もう残り1キロというところで時間が残り15分弱となり、走れないおっちゃんは大ピンチ
間に合うのか、もうずっと足はつっている・・・
体育館のゴール手前の下り坂
最後の曲がり角・・・
あと5分
曲がり角を曲がったら、もうわずかのところにゴール・・
そして、沿道から 「あっ! おとーさ~ん」
「おとーさ~ん」
と子どもたちの声
つった足のまま
ぴょこぴょこ走りながら
なんとか
ゴール!!
どや おねーちゃん
おっちゃんのがんばり見たか~ 的な感動のあと
満身創痍の体で更衣室の体育館へ着替えに・・・
あー、足痛い・・・
胸も痛い・・・・
・・・?
もう走ってないけど・・・
パーカを脱ぐと
あれ・・・
シャツがデビルマンのように胸のところから真っ赤になってますけど・・・
・・・
えー
両胸のあたりから大量に血が出ていて、シャツが縦縞に真っ赤になっている・・
あかん
乳首 取れてる
ちょと、周りのみなさん
うろうろしないでくださ~い
おっちゃんの乳首、落ちてま~す
踏んじゃいま~す
そう思いながら白シャツをのぞくと
ある・・・
みたいな
そんな、とてもきらきらとか、さわやかとは縁遠いマラソンでした。
ほんとはもっと感動的なはずやったのに・・・(笑)
教訓
「走るなら 乳首に貼ろう ばんそうこう」